【ガンプラ改造】GSB-21「ベラッガイ「参上!」」(ベラボーマン)

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バンダイスピリッツ HGBF 1/144スケールプラスチックキット ベアッガイF(ファミリー)改造

ベラッガイ「参上!」

 

バンダイスピリッツ HGBF 1/144スケールプラスチックキット ベアッガイF(ファミリー)付属 プチッガイ改造

プチベラッガイ

 

■制作・文:IRON FOX

 お久しぶりのこのコーナー、「ガンダム スクラッチ ビルディング」略して「GSB」!長い沈黙を破り、ついに再始動です!ずいぶんと充電期間が長くなってしまいました…。アラフィフの私は使い古したスマホと一緒で、充電してもすぐにバッテリーがなくなってしまいます…💧

 …というわけで、今回は少しマイナーなキャラクターとコラボした「maniax(マニアックス)」版として紹介したいと思います。そのコラボキャラクターとは…今から30年以上も前にアーケードゲームとしてナムコから登場し、今年の夏、レトロゲーム復刻シリーズ「アーケードアーカイブス」からも発売されたゲーム「超絶倫人ベラボーマン」の主人公「ベラボーマン」です!(超絶倫人って…。)バンダイのガンプラで、ナムコ作品の「ベラボーマン」を作る…という、まさに“バンダイナムコ”的な作品となります。

 一応、機体名は「ベアッガイF」をベースにしていますので「ベッガイ」…それに「超絶倫人ベラボーマン」のゲームスタート時に流れるセリフ、「ベラボー参上!」の“参上”を付け、「ベラッガイ「参上!」」という名前にし、英語表記では「BERAGUY“³”(3乗=参上!)」としました。『ビルドシリーズ』には、こういうダジャレっぽい名前の付け方をした機体が登場しますからね。「プチベラッガイ」は…何のひねりもなく、そのままです💧

 ゲームの「ベラボーマン」についても、たっぷりと語りたいところですが、前置きが長くなってきましたので、そろそろ完成した作品の画像をご覧いただこうと思います。
…あっ!?でも一言だけ言わせてください。「ワシが爆田博士じゃ!」………違いますけど💧

ベラッガイ「参上!」

各部説明

 それでは改造箇所を順を追って説明していきたいと思います。まずはメインの機体、「ベラッガイ「参上!」」からです。

■頭部

 今回、改造箇所の大半を占める頭部ですが、まずはベースにした機体「ベアッガイ」の鼻と口周辺、本来は耳を取り付ける部分の穴などをプラ板とエポキシパテを使って埋めていき「ベラボーマン」の頭部のベースとなるよう、丸い球体に仕上げていきます。

 次にプラ版を何層にも重ねてゴーグルを作ります。曲線パーツが多い中、数少ないスクエアな部分なので、ちょっぴり楽ちんな作業です。ゴーグルの下側の部分は丸い棒状の鉄ヤスリで削りました。そしてゴーグルを取り付ける位置を決め、接着剤を少し多めにつけたら球体の頭部に壊れない程度にギューっと両端を押し付け、頭部との間に隙間がない状態で急いでテープで固定します。そして不安な夜を過して待つこと1日…。しっかり、くっついてくれました☆

 余談ですが、「ベラボーマン」の頭部は頭文字である「B」をあしらったパーツが多数存在します。頭頂部のトサカがB、ゴーグルもB、眉毛もB、耳にあたる部分もb(小文字)…と、あちらこちらに「B」が散りばめられているんです。…あっ!?今、画像を見返そうとしましたね?

 次に眉毛、頭頂部のトサカのような部分、そして耳にあたる部分(青色)ですが、プラ板にマジックでざっくり下書きをしたら、おもむろにハサミで切り出していきます。後で形を整える時に削る分を考慮して少し大きめに切っていきます。だいたいの形の眉毛1つ、トサカ1つ、耳1つの型紙ならぬ、型プラ板が出来たら重ねて切って複製し、貼り合わせて厚みを出していきます。貼った時に出来る微妙な隙間はエポキシパテで埋め、紙ヤスリ(400番→1000番)を使って形を整えていきました。

 耳にあたる部分には、機体全体のデザインの統一感を考え、本来は足の左右両側に取り付ける丸いパーツ(赤色)を付けることにしました。

 …と、ここまでが頭部の改造です。ほぼプラ板とエポキシパテを使っての作業でした…。(下画像①)何だかプラ板とエポキシパテがあれば、どんなものでも作れそうな気にさえなってきました。

画像①

 頭部に関してもう一つありました…。全ての改造作業を終え、サーフェイサーも吹き、いざ塗装開始!…というわけで、頭部をある程度塗った時点でアクシデントが発生しました!

 頭部、トサカパーツの前側の付け根の位置が「ベラボーマン」のデザイン画と違っていました!このタイミングで気づくとは…💧

 まぁ「ベラボーマン」そのものを作っているわけではなく、「ベラボーマン」“風”の機体を作ってるんだからオリジナルアレンジということで一瞬、このまま塗装を進めようかとも思いましたが、そんな言い訳を考える暇があるなら、今すぐ修正しよう!「そんな大人、修正してやるー!」…と、殴りかかるカミーユが乗り移ったかのごとく勢いで作業に取りかかり、プラ板とエポキシパテを使って何とか無事に直すことが出来ました。今ではイイ思い出です…かね?その時の修正中の画像がコチラになります。(下画像➁

画像➁

■ボディ

 「ベラボーマン」とデザインが似ている部分は手を加えずに、なるべく「ベアッガイ」の形を残すようにしました。素材の味を生かすような改造です。作業としては、腹部の蛇腹部分の上3つはそのままにして、下3つのそれぞれの隙間を埋め、カラータイマー(赤色)のようなパーツが取り付けられている土台としました。そのカラータイマーは、コトブキヤのM.S.G「プラユニット P-107 丸モールド」を使用しています。

 蛇腹部分の左右には幅1mm程度のプラ板を貼り、黒いベルト部分は、デザインナイフを使って表面から一段下がった状態になるように地道に削っていきました。これで正面は終了です。(下画像③

 昭和ヒーローの定番アイテムであるマフラーは、「HG マスターガンダム&風雲再起」付属のマスタークロス(ビームで生成される布状の武器)のパーツを半分ほどの位置でカットして使用し、ジャンクパーツに取り付けて再現しました。ナイスアイデア☆(自分で言いました…💧)

 バックパックは、「HG ベアッガイF」には「プチッガイ」を座らせ、背負うための「チェアーストライカー」(一応、ストライカーパック?)が付いているだけなので、「HG アッガイ」のバックパックに変更しました。バックパックだけがない「アッガイ」のガンプラ、どうしましょ…。やはり部品発注でしょうか…💧

画像③

■腕部

当初、ハンドパーツは「HG ジオング」のものを使う予定でしたが、「ベアッガイ」に取り付けるハンドパーツとしては「ジオング」の手は少し小さく、握った状態に出来ないので力強さもない…ということで以前、スーパーマリオシリーズに登場する「クッパ」をモチーフにした改造作品「ッパ」を制作した時に「HG ゾゴック」のハンドパーツを使用し、武器を持たせない場合のハンドパーツが一組余っていることを思い出し、そちらに変更することにしました。

 ハンドパーツは、もちろん肉抜き穴をエポキシパテで埋め、省略されている指先の部分も造形します。(肉抜き穴を埋める作業と、頭部アンテナパーツのシャープ化はマストです☆)そして手の甲に、塗装後「B」のシールを貼る場所として、手の甲より少し小さめにカットしたプラ板を1枚貼りました。(下画像④

 手首の部分にある赤いパーツは、何と!?百均に売っているボタンです。(下画像⑤)手持ちのジャンクパーツを探しましたが、ちょうどいい大きさのものがなく、困り果てて百均に行ったところ手芸コーナーで出会いました。プラモデル用の改造パーツで探したら、まず百円では買えません!

画像④

画像⑤

■脚部

 頭部の記事でも説明させてもらいましたが、足の両側の丸いパーツを耳にあたる部分に使ったので本来、取り付ける箇所の穴をエポキシパテで埋めました。脚部の改造は、これだけです…。

■カラーレシピ

 GSIクレオスのミスターホビーを使用。(スミ入れのみタミヤエナメルカラーを使用。)

・全体「イエロー」=キャラクターイエロー
・全体「ブルー」=キャラクターブルー
・全体「ホワイト」=ガンダムカラー MSホワイト
・全体「レッド」=ガンダムカラー MSレッド
・全体「ブラック」=セミグロスブラック
・各部関節「グレー」=ガンダムカラー MSグレージオン系
・ゴーグル「グレー」=グレーFS36375
・頭部顔面「ペールオレンジ」=薄茶色+キャラクターフレッシュ(1)少量
・体側面「グリーン」=ルマングリーン(黄緑)
・手の甲「グリーン」=ルマングリーン(黄緑)+キャラクターブルー少量+ガンダムカラー MSホワイト少量
・マフラー「レッド」=クリアーレッド(水性)

●塗装後、タミヤエナメルカラーのセミグロスブラック(エナメル溶剤で薄めたもの)で全体にスミ入れ→トップコート(半光沢)※クリアー塗装の部分はマスキングし、トップコートはしません。

■デカール(シール)

 PS4ゲーム「ガンダムブレイカー3」登場機体「アッガイ」のデカールの形や位置を参考にし、見た目が近いデカールを探して貼っていきました。(「ガンダムデカール23 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア シリーズ用」等)

 ゲームには「ベアッガイⅢ」も登場しますが、デカールの表示をオンにしても頬がピンク色になったり、リボンのマークが現れるだけで「CAUTION」等のデカールが一切ないため「アッガイ」を参考にしています。(下画像⑥)似ても似つかぬ「ベラボーマン」…💧

画像⑥

 手の甲に貼る「B」のマークは、ELECOMから発売されているプリンターで簡単作成!「タトゥーシール[透明]」を使用して作成しました。作り方を超ざっくり説明すると…

①画像加工ソフトで印刷するシートと同じ大きさ(100mm×148mm)の無地の画像を新規作成する。
➁作成した無地の画像に印刷したいシールの模様を並べ、反転させる。
③プリンターで印刷したら10分ほど乾燥させ、粘着剤が付いたシートを貼り合わせ、しっかり押さえつける
④シールの大きさにカットし、薄い透明シートを剥がしたらシールを好みの場所に貼る。
⑤貼った部分を水を含ませた綿棒で濡らし、しばらくすると表面のシートがずれるようになるので剥がす。
⑥乾いた綿棒で、やさしく転がしながら水分を取り、乾燥後にトップコートを吹いて完成。

 …こんな感じです。それと今回もそうでしたが、シールを貼る場所の下地の色のせいで、キレイに発色しない場合はシールの裏から直接色を塗って貼るようにしています。(今回の場合は「B」の中の赤色の部分。)

 ※このやり方は、あくまで私の個人的なやり方なので、参考程度にしてくださいね。

 

プチベラッガイ

各部説明

 続きまして、「プチベラッガイ」の説明をさせていただきます。「ヤツは、ウミにおちた。カイテイぐんだんGO!」(爆田博士)

■頭部

 後頭部の少し上に反った形の部分には、何と!?「HG ジオング」の肩パーツを使用しました。(下画像⑦)プラ板やエポキシパテでも出来ないことはないと思いますが、曲線の箇所を左右対称の形にするというのは、なかなか難しくもあり、時間もかかります…。それに「ベラッガイ「参上!」」の頭部の制作で、すでに疲労困憊です…。

 それでも「ジオング」のパーツを使ったからって、無理やり取り付けるんですから、それなりの加工はしなければいけません…。隙間が空いている場所にはプラ板を切って詰め、表面部分はエポキシパテで形を整えた後、紙ペーパーで削って仕上げる作業ですが、ここが大変…。正面から見て修正…横から見て修正…そしてまた正面から…って作業は地味ですが、時間も神経も使いますし、そりゃもう大変だの…って、だんだんグチっぽくなってきましたね…💧

 ゴーグルと眉毛部分は「ベラッガイ「参上!」」と同じ作業です。

画像⑦

■ボディ

 「プチベラッガイ」のほうは、かなり簡単な作業でして、腹部の蛇腹部分の両側に縦にスジ彫りを入れ、カラータイマー(こちらもコトブキヤの丸モールドを使用。)を取り付ける蛇腹部分の下側だけエポキシパテで軽く埋め、タイマーの真下に縦の線をPカッターで2mm程入れて正面は終了。背中の背びれは、ハサミでプラ板をざっくり切って取り付けました。何だか説明も、ざっくりしてきたような気が…スイマセン💧

 それにしても、やはり小さいと作業が楽ですね。ホントは作りが雑かもしれない部分も“老眼のせいで、よく見えない”…ということがプラスに働いているようで、短時間で作業が終わりました。(細かい部分、大丈夫か…。)

■腕部・脚部

 まずは腕部ですが、手首の赤色の部分は、いったん手首の位置でカットし、そこにコトブキヤのM.S.G「」を使用して挟みました。ボディと接続する関節パーツには「HG ボールデンアームアームズ」のボールジョイントパーツを使い、腕の長さを延長して頭部の両外側に出すことが出来るようにしました。

 脚部自体はキットのままですが、ゲーム内の画像を見ると脇腹辺りから脚が出ているので、通常の脚の取り付け部分はエポキシパテで埋め、脇腹に穴を開け位置を変更しました。「ベラボーマン」も海底に入った瞬間、全身の形が変化し、人型ではなくなっています。

●カラーレシピは「ベラッガイ「参上!」」と同じです。

最後に…

 今回は、大きな頭の「ベアッガイ」をベースにしたことによって、少し可愛くデフォルメされた「ベラボーマン」となりました、「ベラッガイ「参上!」」と、それ以上にデフォルメされている「プチッガイ」をご紹介しました。

 今更ながら「ベアッガイ」を使って、いろいろなゲームキャラを制作したいという意欲が湧いてきましたが、肝心な「ベアッガイ」のキットが売っていません…。クリスマスの朝に目覚めたら、枕元に「HG ベアッガイF」が10箱ほど置いてあればイイのに…。サンタさーん!サンタさーん!サンタさーん!💧💧💧

 数年前までは、普通にお店の売り場に並んでいたんですけどね。つい最近「HG アッガイ」は見かけたんですが、タコ頭(失礼…。)では、ちょっと…。気長に再販…もしくはサンタさんを待つことにします。それでは、またお会いいたしましょう☆

ギャラリー

ボックスアート

オマケ

 百均(ダイソー)で販売しているナノブロックを使い、必要最小限の数で作った「ベラボーマン」です。ブロックが外れないように接着して、キーホルダーにしようかな☆

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