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「CAROL SUITE PT.Ⅱ(キャロル 組曲 パート2)」
「Gia Corm Fillippo Dia(Devil’s Carnival)」作詞 小室みつ子・作曲 木根尚登
「In The Forest(君の声が聞こえる)」作詞 小室みつ子・作曲 小室哲哉
「Carol(Carol’s ThemeⅡ)」作詞 小室みつ子・作曲 小室哲哉
歌・編曲 IRON FOX(アイアン・フォックス)
オリジナルアルバム「CAROL A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991」TM NETWORK ©1988 by Jun & Kei Music Publishers,Inc.
制作・文 / IRON FOX
こんばんは、アイアン・フォックスです。「ガンダム」をメインに取り扱うブログで、「TM NETWORK」のカバー曲に力を注いでいます…💧
…というわけで「CAROL組曲」全3部作の第2弾となります。「PT.Ⅰ」と同じく、オリジナルアルバム「CAROL A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991」収録曲から3曲を繋げたものになっています。
「CAROL」のストーリーとしは、平凡な毎日をすごしていた少女「キャロル」が、街から音が次々と消えていく異変に気づきだし、その正体を探していたある日、謎の音楽バンド「ガボール・スクリーン」の新曲にただ一人何かを感じとり、音を映像化するグラフィック・システムにかけるため学校の教室へと忍び込み、そのスイッチを入れた途端に闇の世界に引きずり込まれ、わけもわからず迷宮を駆けている…というところまでが「PT.Ⅰ」の話になります。
今回の「PT.Ⅱ」は、闇の世界の者たちの話から始まります。ぜひ歌を聴いてストーリーを楽しんでみてください。曲を聴きながら、この下の「各パート説明」の記事(裏話)を読んでいただいても楽しめるかと思います☆
■Youtube
【TM NETWORKカバーソング】「CAROL SUITE PT.Ⅱ(キャロル 組曲 パート2)」IRON FOX
→https://youtu.be/5kmbZb24_rQ(こちらで曲が聴けます。)
各パート説明
今回も3曲をつなげたメドレー構成になっていますので、1曲ずつ説明していきたいと思います。
Gia Corm Fillippo Dia(Devil’s Carnival)
「PT.Ⅰ」ラストでフェードアウトしていったシンセ音のフェードインから始まります。最初の部分こそ、原曲にも入っている2小節のマリンバのような音のフレーズが入っていますが、そのあとのパートは原曲とは全く関係ないオリジナルパートになっております。(4分の4拍子+4分の3拍子が繰り返す部分)
キャロルが「LaLaLaLaLaLa~」と歌っている(…という設定の)バックで「Gia Corm Fillippo Dia ~」…と呪文を唱えているような声は「PT.Ⅰ」のセリフの時と同じく「KORG Sound on Sound」のエフェクト(FX)を「LILVOICE」に設定し、声を変えて録音したものです。
その直後のシンセとギターのアルペジオでキーが半音ずつ下がっていくパートは、キャロルが異世界へと引きずり込まれていく感じを表現しました。
この曲は、闇の世界の敵側から見た歌詞になっているので、ボーカルは“異世界”ということで雰囲気を変えようと、あえて低音を抑えたラジオボイスのような軽い感じのミキシングにしてあります。
サビの部分は敵の軍団の叫び声のイメージで4拍目に声を入れました。この声の元は、今から30年ほど前に発売された、trf名義の「preset sound(2枚組)」という、曲ではなくリズムパターンのループと声やS.E音声が収録されたサンプリングCD(下画像)に収録されていた声のキーを下げて使用しました。歌が終わった後の歓声は、KORGのシンセサイザー「KARMA」プリセットボイスの歓声のキーを4つほど下げたものです。(モンスターは低い声?なので…。)
サブタイトルに「Devil’s “Carnival(カーニバル)”」とあり、原曲では楽器のフレーズやボンゴなどのパーカッションがラテンの雰囲気を醸し出していたので、サビ以外の部分に原曲のパーカッション(ボンゴ、トライアングル、シェイカー)のパターンをそのまま取り入れました。
In The Forest(君の声が聞こえる)
原曲では4つ打ちのキックで始まる16ビートの曲ですが、テンポをかなり遅めにした8ビートのロックバラードにアレンジしました。テンポが遅いので曲全体が間延びして飽きないようにAメロ、Bメロ、サビ…と各ブロックごとに楽器の種類を少しずつ変えて変化をつけています。
サビ後半、女性ボーカルのハモリパートは前回に引き続き、私の裏声を「Vocal Shifter LE(無料版)」で編集したものです。原曲の1オクターブ下で歌を録音し、あとで元のキーまで1オクターブ上げてしまうと、かなりの違和感が出てしまうので、出来る限り裏声で歌えるところまでは原曲キーで歌い、編集するようにしています。
※上で紹介した、ボーカルの音程や音量などを調整できるソフト「Vocal Shifter」の“LE”と付いている無料版では16Bitまでの音声しか編集できませんのでご注意ください。
Carol(Carol’s ThemeⅡ)
最初の女性ボーカルパートも前の曲と同じく、原曲キーで裏声で歌ったものを編集しています。一応、架空の女性ボーカリスト(キャロルとは別人)をイメージしていますので、メインボーカルの歌い方とは違う感じで少しリズム(符割り)をルーズに歌い、別人を演じています。英語の発音もカタカナ英語になりすぎないように気を付けました。
女性ボーカルパート後は、このあとの「PT.Ⅱ」を締めくくる最後の歌のパートを盛り上げる意味合いで落差を付けるために、わざと細かく符割りをしないシンプルな演奏にし、あまりうるさい感じにならないようにしました。サビを盛り上げるためにBメロでいったん落とす…という「高低差ありすぎて耳キーンなるわ」って手法です…か?
歌のあと、4分の3拍子のインストパートは「PT.Ⅰ」の最後にもあった「闇の世界のテーマ」という位置づけのパートです。「いっぽう、こちらでは…」みたいなニュアンスです。そしてラスト、ギターのロングトーンがフェードアウトしていって「PT.Ⅲ」へと繋がっていきます。
最後に…
やはりミキシングが難関ですね…。周波数帯が近い、ピアノ、アコースティックギター、エレキギター、オルガン…そしてボーカルが同時に鳴っている箇所は特にそれぞれの楽器の住み分けが難しく、ボーカルを際立たせるのにずいぶん苦労しました…。(苦労の末、うまくいきました…みたいな書き方ですが、なかなかそうはいきません…💧)
バックの演奏の、どの楽器の音も聞こえるようにしたいのですが、「あっちの音を聞こえるようにするためには、こっちの音の中域を下げないと…でもそうすると、こっちがあまり聞こえなくなるし…」という具合に、あちらを立てればこちらが立たず…という感じです💧
たかが数曲、作業をしたところで簡単に身につくようなスキルではないのでミキシングもドラクエも、とりあえず経験値を稼がないといけませんね。“ローマは一日にして成らず”…といったところでしょうか…。
「PT.Ⅰ」から「PT.Ⅱ」までずいぶん期間が空いてしまいましたので次回、最終章「PT.Ⅲ」は、1日も早くお届けできるよう、完成するまでは一睡もしないで………というぐらいの気持ちで頑張りたいと思います…ハハハハハハ…💧ではまた☆
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