【ガンプラ改造】GSB-24「地球連邦軍可変宇宙空母 ガンダムベース」(ホワイトベース改造)

ガンダム スクラッチ ビルディング タイトル画像

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バンダイスピリッツ 1/2400スケールプラスチックキット ホワイトベース改造

地球連邦軍可変宇宙空母 ガンダムベース

■制作・文 / IRON FOX

 こんにちは。前回の作品の記事で「次回作は8月下旬ごろに、ご紹介…」なんて言っておきながら、ずいぶんと遅い完成となってしまいました…💧

 いやいや、違うんです!理由があるんです!…というのは普段生活している部屋の隣に作業部屋があるんですが、猛暑が続く夏、真っ只中にその部屋のエアコンが突然壊れてしまったんです!修理してもらえばいい話なんですが、壊れたエアコンは今回使用した“旧キット”「ホワイトベース」同様、かなり古い“旧エアコン”なので修理できるかどうか…それに部屋にある大量のガンプラを業者の人に見られるのも恥ずかしい♥…というわけで、優柔不断な私はエアコンが効く部屋で体を冷やしておいて隣の作業部屋に行き、扇風機の風だけで暑さに耐えきれなくまで作る…という保冷剤の気持ちがわかるような、とっても効率の悪い作業でしたので、この有り様です…。

 …と、しっかり言い訳したところで本題に入りたいと思います💧

 前回、前々回にご紹介した「ガチャッガイ(ガチャピン)」、「ムゾック(ムック)」の2作品は、今から10年以上前に制作したものを手直しした作品であり、新作ではありませんでしたが今回は正真正銘、完全新作となります!コンセプトとしては、“今の自分の技術で旧キットをカッコよく”ということと、さらに“アイデア勝負の作品を制作する”ということで、「ホワイトベース」を「マクロス」(『超時空要塞マクロス』)の戦艦のように“人型”に変形させてしまおうと考えたのデカルチャー…。

 とりあえず行き当たりばったりで作り始めましたが、人型形態になった時の脚となるパーツが「ホワイトベース」のキットだけでは足りない…このままではジンネマンに「脚がありませんなー」と言われてしまう…ということで急遽、ある程度のスジ彫りが入った「ホワイトベース」のキットと合う、外装のモールドが細かく再現された「HG ガンダム Ver.G30th(以下「Ver.G30th」)」のパーツを足すことにし、作品名も「ガンダムベース」という名前にしました。カラーリングは偶然同名だった(ウソです💧)公式ガンプラ総合施設「ガンダムベース」のオリジナルカラーの3色で塗り分けています。

 変形する「ホワイトベース」は、まだ誰も作っていないだろう…と制作を開始し、おおむね全体の形も出来上がってきた頃、一度「ホワイトベース」の細部のデザインを調べてみようとネットで画像検索したところ、すでに人型変形する「ホワイトベース」の画像が出てきました。“初”じゃないじゃん…。今、調べたところ旧キットが発売されたのは1981年…今から40年以上も前に発売されているんですから同じようなことを考える方、いますよね…。「遅すぎました…。」アムロとララアの出会いと同じです💧

 …と、また前置きが長くなってしまいましたが…それでは変形する「ホワイトベース」は、すでにありましたが、ガンダムベースカラーの「ホワイトベース」は世界初!(かも?)可変宇宙空母「ガンダムベース」をご覧ください!(「ベース」というワード、多すぎ…。)


ガンダムベース(ホワイトベース) 1ページ目 画像
ガンダムベース(ホワイトベース) 2ページ目 画像
ガンダムベース(ホワイトベース) 3ページ目 画像

各部説明

・艦橋(頭部)
※()内は、人型形態でいうところの部位です。

ガンダムベース(ホワイトベース) 艦橋(頭部) 画像

 アムロたち、ホワイトベースのメインクルーが集まる第一艦橋ですが、改造としては胴体を分割したことによって後ろに飛び出てしまった部分をカットし、エポキシパテで成形したくらいです。(下画像)今思えばアンテナを少しシャープにすれば良かったと後悔していますが、“反省はしても後悔はするな”…と言いますので、次回からの作品に生かしていきたいと思います…。

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像1

・ガンペリー発進口(胴体)

ガンダムベース(ホワイトベース) ガンペリー発進口(胴体) 画像

 今回、変形するにあたっての最重要ポイントである胴体ですが…まっぷたつです。ただでさえ品薄状態のガンプラの中でも次、いつ再販されるのか全く見当もつかない旧キットの「ホワイトベース」なので失敗したら、さあ大変…ということで胴体を半分に切る時は、ちょっぴり緊張しました。「私にプレッシャーをかけるとは…💧」

 主翼と尾翼は、胴体をカットした位置の関係上、じゃっかん後ろに取り付けています。

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像2

 内部も、けっこうゴチャゴチャしています。(下画像)真ん中に90度下側に曲げるための「ボールデンアームアームズ」の1軸ジョイントパーツ、そのパーツを何枚もプラ板を貼り合わせたもので挟み込んで固定し、穴を開けた胴体側面には腕部を取り付けるための軸を覆うコトブキヤ、M.S.G モビルパイプをはめ込む…等、とてもじゃないけど「ガンペリー」を搭載する隙間もありません…。

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像3

 今回の改造では、メインの「1/2400 ホワイトベース」に加え、「HG RX-78-2 ガンダム Ver.G30th」と「HGBC ボールデンアームアームズ」を使用し、それ以外のキットは使わない…という“縛りプレイならぬ”、“縛り改造”を自分に課しましたので、動きを必要とする各関節部には「ボールデンアームアームズ」のジョイントパーツ、装飾としての箇所には「Ver.G30th」のパーツを使用し(下画像)、この3種のキットのみで制作しました。なぜ、そんなことをするのか?…多少、制限があったほうが燃えるからです🔥

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像4

・モビルスーツ発進口(腕部)

ガンダムベース(ホワイトベース) モビルスーツ発進口(腕部) 画像

 もともと“木馬”と呼ばれていた「ホワイトベース」の前足にあたる部分なので、キットのままでも人型の腕としても見えるため、付け根の部分だけを可動するようにしても良かったのですが、すでに脚部には「Ver.G30th」の大腿部のパーツを使うことを決めていたので、バランスを考えて腕部にも「Ver.G30th」のパーツを…さらに肘が曲がったほうが人型形態時のポーズを取るのに表情が付けやすいと思い、取り付けることにしました。じゃっかん腕が長めになってしまいましたが…💧

 肘関節にも胴体と同じく「ボールデンアームアームズ」のジョイントパーツを使用しています。「Ver.G30th」の肘関節の下部をカットした部分にジョイントパーツを接着、そして肘から下の「ホワイトベース」発進口の内部にピンが付いているボールジョイント(大)のパーツを取り付けて、それぞれを接続しています。(写真を撮り忘れてしまいました…。)

 「ボールデンアームアームズ」には可動するジョイントパーツが多数、しかもボールジョイントパーツも大・中・小と入ってますので改造にはうってつけのアイテムです。名前はヘンですが…。

 肩上部には「ボールデンアームアームズ」のボールジョイントパーツ(小)を外側に向けたL字にし、中心にM.S.G モビルパイプを取り付けた「ホワイトベース」のメガ粒子砲が収納されているであろう丸型のパーツをジョイントパーツの軸にはめ込みました。モビルパイプが、そのまま見えてしまうとデザイン的に見栄えが悪いので、目隠しのカバーとして「Ver.G30th」膝パーツの上半分をカットして取り付けています。


・メインエンジン(脚部)

ガンダムベース(ホワイトベース) メインエンジン(脚部) 画像

 

 脚部の膝関節にもグルコサミンならぬ、やっぱり「ボールデンアームアームズ」のジョイントパーツを使用しています。肘関節とのデザインの統一感もありますし…。腕部同様、脚部の写真も撮り忘れたので、こうなったらイラストでご紹介したいと思います。見づらいかもしれませんが…💧(下画像

一応、腕部もほぼ同じ改造方法なので一緒に添えておきます。肘から下の「ホワイトベース」発進口の内部は、脚部のメインエンジン内部と全く同じやり方です。

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像5

 膝にあたる部分には、“ホワイトベースらしさ”を強調するためにメインエンジンのダクト部分(黒い四角と3本線)のパーツを半分にカットし、エポキシパテで成形したものを取り付けています。

 肩周辺や股間周りの見た目は「ガンダム」そのものですが、この計画は“「ガンダム」の戦闘データを大型戦艦に投影する”…というコンセプトの元に開発がスタートしていますので、一部「ガンダム」のデザインをそのまま採用し、アップサイジングした…という、設計・開発者の遊び心の部分でもあります。全部妄想ですが…💧


・ディスプレイスタンド

ガンダムベース(ホワイトベース) ディスプレイスタンド 画像

 せっかくなので、「ホワイトベース」キット付属のディスプレイスタンドも一部加工して再利用しました。台座部分はキットのものをそのまま使用、その上に「アクションベース1」(主にMGシリーズ用)のディスプレイするガンプラとの接続パーツを2つ使い、それぞれ縦の側面と接続ピンをカットした後に2つを接着、下側にはプラ板を貼り付け、支柱の部分は…って、文字だけでは、きっとよくわからないと思いますので、こちらもイラストを描いてみました。(下画像)最後にエポキシパテで窪んだ箇所を埋めたり形を整え、サンドペーパー(400番→1000番)で仕上げです。

ガンダムベース(ホワイトベース) 説明用画像6

・カラーレシピ

 全体「ブルー」以外はGSIクレオスのミスターホビーを使用。(スミ入れはタミヤエナメルカラーを使用。)

・全体「ホワイト」=ガンダムカラー MSホワイト
・各部「ブルー」=フラットブルー(タミヤ アクリルカラー)
・各部「ライトブルー」=ガンダムカラー MS+ガンダムカラー MSホワイト(少量)
・各部関節・装甲内部「グレー」=ガンダムカラー MSグレージオン系
・モビルスーツ発進口ハッチ等「ブラック」=セミグロスブラック

●塗装後、タミヤエナメルカラーのセミグロスブラック(エナメル溶剤で薄めたもの)で全体にスミ入れ→トップコート(半光沢)・第一艦橋、「ガンペリー」発進口の窓部分のみトップコート後にクリアー(水性)で塗装。


・デカール

 今回、デカールが多く貼られた「MG ガンダムベース限定 RX-78-2 ガンダムVer.3.0[ガンダムベースカラー]」(下画像)を参考にし、デカールを一部貼ったのですが、スケールが「1/2400」という戦艦に「1/144」用のデカールを貼ってしまうと巨大感が損なわれると考え、あえて貼らないという選択をしました。

 文字は貼らず、せめてライン(線)のマーキングだけでも…とも考えましたが、実際「宇宙世紀」という、おそらく科学技術が発達した未来の世界でも、この巨大なサイズの戦艦にマークや文字を入れるということは、かなり困難だと思いますので今回、“ノーデカール”です!

MG ガンダムベース限定 RX-78-2 ガンダムVer.3.0[ガンダムベースカラー]
MG ガンダムベース限定 RX-78-2 ガンダムVer.3.0[ガンダムベースカラー]
©SOTSU・SUNRISE

ガンダムベース(ホワイトベース) 4ページ目 画像

最後に…

 いかがでしたか?今回使用した旧キット「1/2400 ホワイトベース」ですが、左右対称のパーツを合わせてもスジ彫りの位置がズレている…というか、そもそも形が左右対称になっていない…という、なかなか時代を感じるキットでした…。パテ必須です。

 設定として、“連邦軍のV作戦によって実戦投入されたモビルスーツ「RX-78-2 ガンダム」の戦闘データによって得られた人型兵器の有効性を、大型戦艦「ホワイトベース」(同型艦)に技術反映させた可変宇宙空母”…ということにしましたが今思えば、これだけの巨大な戦艦が変形した人型形態時に腕でも振り回そうもんなら、中にいるメカニッククルー達は、それはもうどうなることやら…でしたね💧

 次回作は、数年ぶりにシリーズ続編も発売されたゲーム「ガンダムブレイカー」に関連する作品となります。制作したのは今から10年以上も前の作品ですが、各箇所の手直しをして次こそは、いち早くご紹介したいと思います!

 …最後に今回ご紹介した「ガンダムベース」の人型形態、制作中もずっと何かに似ている気がしてモヤモヤしていたのですが、ついに判明しました!十数年前、テレビがアナログ放送からデジタル放送に完全移行する際のキャンペーンのキャラクターだった「地デジカ」です!シルエットは、ほぼ同じではないでしょうか?ピンと来てない方のためにイラストを描いてみましたのでご覧ください。(色は今回の作品に合わせてガンダムベースカラーです。)…ではまた次回、お目にかかりましょう☆

地デジカ(ガンダムベースカラー) 画像

ギャラリー

ガンダムベース(ホワイトベース)[戦艦形態] ギャラリー画像1
ガンダムベース(ホワイトベース)[戦艦形態] ギャラリー画像2
ガンダムベース(ホワイトベース)[人型形態] ギャラリー画像1
ガンダムベース(ホワイトベース)[人型形態] ギャラリー画像2

ボックスアート

ガンダムベース(ホワイトベース) ボックスアート画像

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