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バンダイスピリッツ HGBD 1/144 モビルドール メイ/HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT 他使用
改造作品
HGBC 1/144 MSドール ミク RX-78-2 ガンダム ver.
■制作・文 / IRON FOX
気がつけば、今年も残すところ2週間足らず…。今年買ったガンプラは今年のうちに組み立てようと思っていましたが、改造作品の制作だけで手一杯…「HG GQuuuuuuX」・「HG 赤いガンダム」・「HG GFreD」は手つかず状態です…。「積みプラには、しないでくれ…」と、ガンダムたちが言っている…気がする💧
そんなこんなで、今回は完全新作ではなく『初音ミク』をモチーフに制作した前回の作品「モビルドール ミク」のバリエーション機体とでも言いましょうか、全身に「RX-78-2 ガンダム」の要素をふんだんに取り入れた、まさに「ガンダム×初音ミク」コラボ作品となります。
前回の記事でもお伝えしましたが、そもそも「初音ミク」をモチーフとした、ガンプラ改造作品を制作しようとしたきっかけというのが、今年の春に公式にて行われていた「ガンダム45周年×初音ミク」スペシャルコラボレーションイベントの一環である、ファンアートコンテストに応募しようとしたことでした。
けっきょく締め切りには間に合わず応募はできませんでしたが、結果発表を見てみると、どれもこれもイラストばかり。おや?おやおや!?…募集の画像にガンプラであろう初音ミクカラーの「RX-78-2 ガンダム」と「シャア専用ザク」が載っていたので、コラボ作品なら形態は問わないんだと思い込んでいましたが、のちに「ガンダム45周年」公式Xに「コラボ“イラスト”を描こう」…という文字を見つけ、募集はイラストだけであったことを知りましたとさ💧
今回紹介する作品は、まだそのことに気づいていない制作当初に思い描いていた応募作品の完成形となります。ちなみに機体名の“MSドール”というのは、メカニカルデザイナー明貴美加氏がデザインするメカ美少女シリーズ「MS少女」にちなんだ名前です。少女ではなく、ドールですので「MSドール」にしました。
それでは、コンテストの勘違いがなければ生まれなかった奇跡の作品…ご覧ください☆


各部説明
それでは改造内容や使用パーツなど、順を追って説明していきたいと思いますが、今回の記事では換装した部分となる「RX-78-2 ガンダム」パーツの説明となりますので、『初音ミク』をガンプラで再現した前回の作品「モビルドール ミク」部分の説明は、下記の制作記事をご覧ください。
・頭部

頭頂部に取り付けた「ガンダム」のメインカメラ部分とV字アンテナですが、今回使用したキットは基本的に「HG RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」のパーツを使っていますが、「HG」の頭部パーツは顔以外の部分が一体化となっているため、メインカメラ部分は加工のしやすさからパーツが細かく分割されている「RG」のものを使用しました。
「モビルドール ミク」の頭部は、1/144スケールの「ガンダム」より、はるかに大きなサイズですので、バランスを考え「RG」に比べて少しアンテナが長くて大きく見える「HG」のものを使いました。
取り付け方法は「モビルドール ミク」頭頂部内に、あらかじめ埋め込んでおいた小型のネオジム磁石と、メインカメラ内部にある極小の金属板によってカチっと装着………すれば良かったと、今になって後悔しています…。実際は両面テープで貼り付けています…。挟み込む形で取り付ければ、何とか装着出来ると思っていましたが、ムリでしたね…スルっと落ちてしまいます💧
そして、この挟み込んでいる部分のデザインも、一応「ユニコーンガンダム」のメインカメラ側面を意識したものになっています。(下画像)“たかがメインカメラ”のデザインですが、実はこだわっています…。
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ちなみに、実は目の中の瞳にあたるデカールが、前作の「モビルドール ミク」と変わっているんですが(下画像)、前作の記事をアップした後に確認したところ、左目のデカールの一部が歪んでいたため貼り直しました…。おそらくマークセッター(スライドマーク軟化 接着剤)を塗って柔らかくなった後に、微調整をしようと触ったんだと思います…💧
今回は、もともと貼ってあったデカールではなく「モビルドール ピーチ」と同じデカールを貼りました。形が◎なので上下左右を気にして貼らなくていいこととモビルドール同士、統一感が出るという理由から変更しました。少し目力が強くなり、凛々しい表情になったように見えます。
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・胴体/腕部
まずは「ガンダム」胸部(ダクト周辺)パーツですが、「初音ミク」の特徴の一つである大事なネクタイを再現したパーツは今回も残しておきたかったので、「HG モビルドール メイ」の使用しなかった胸パーツ(色違い)の両サイドに穴を開けコトブキヤ「M.S.G モビルパイプ」を埋め込み、「RG」胸部内メカの先端にピンを取り付けて左右から差し込んで装着できるようにしました。(下画像)
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続いて、その大事なネクタイの部分ですが、前作のままだと下に長すぎて股間部の「ガンダム」のV字マークが隠れてしまうため、下部先端の部分だけ新たに短くした差し替えパーツを作ることにしました。もちろんただ短くした、“形だけのパーツ”では、やっぱり「ジオング」の整備兵に「あんなの飾りです!プンプン!」と文句を言われてしまいます。そこで今回は「RX-78-2 ガンダム」を前面に押し出した改造作品ですので、何か「ガンダム」に関連した武器を取り入れようと思い、前作と同じく「HGBC K9ドッグパック」の脚部パーツ、コトブキヤ「M.S.G モビルパイプ」、その他プラ板やエポキシパテを使用して「ガンダム」頭部に装備された2門のバルカン砲を先端内部に再現することにしました。(下画像①・➁)
画像①

画像➁

続いて股間部分ですが「モビルドール ミク」のスカートの取り付けと同じく、前は差し込み、後ろはボールジョイントにて「ガンダム」のフロントアーマー・リアアーマーをそれぞれ装着しています。
そして、ここで困ったのがサイドアーマーの取り付け方法です…。「モビルドール ミク」本体に手は加えたくないので、フロントかリアのアーマー内側からジョイントパーツを伸ばして装着するしかありません…。
いろいろ試した結果、前の方が隙間が空いていたので、フロントアーマー左右にある四角いパーツの真裏の位置から「HGBC ボールデンアームアームズ」のボールジョイントパーツ(小)と、ジャンクパーツとして残っていた懐かしすぎるキット「MG 1/100 RX-78-2ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079」のシールド接続パーツを加工した、オリジナルサイドアーマージョイントパーツによって取り付けました。(下画像①・➁)
画像①

画像➁

リアアーマーは、内部に「HGBC ボールデンアームアームズ」のボールジョイントパーツ(小)を埋め込み、ペコっと、はめ込みます。ほとんど見えませんが、リアアーマーの裏側(左右の四角いパーツの裏)には「ビルダーズパーツHD MSパネル 01」を取り付け、デカールも貼ってあります。目につきにくい部分にもこだわるのが本当のオシャレです☆(下画像)
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体の部分、最後にランドセル(バックパック)ですが、「HG」のランドセルは「ガンダム」の背中と一体化している形状ですので、この部分もランドセル単体としてデザインされている「RG」のパーツを使用しています。
両側面のビーム・サーベルと、その収納部分は「モビルドール ミク」のツインテールの髪と干渉してしまうため、なかったことにしてあります…。それでもツインテールは肩に当たってしまうため、前作「モビルドール ミク」と同じ角度には取り付けられず、少し後ろ側に向けた形となってしまいました。前から見ると前作より髪のボリュームはアップしているように見えます…。
取り付け方法は、「モビルドール ミク」の背中に2つ開いている穴に合うようにランドセルの裏側に穴を開け、3mmの棒を差し込み接続できるようにしています。(下画像)
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ランドセルにビーム・サーベルを収納できなくなったので、代わりの収納場所として「HG」にはありませんが「RG」にはガンダム・シールドの裏側にはビーム・サーベルを2本取り付けられる部分があるので、ガンダム・シールドも「RG」のものを使用しています。(下画像)
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続いて、当初は肩アーマーを装着するのみとしていた腕部ですが、脚部がほぼ「ガンダム」となっている以上、バランスを考えると腕部も肩だけでは不自然だということで急遽、上腕部と手以外は「ガンダム」のパーツに変更することにしました。
前作「モビルドール ミク」の制作時、形がほぼ出来上がった段階で今作「MSドール ミク」の改造にも取りかかり、腕部は「ガンダム」の肩パーツのみを取り付ける予定だったので「ガンダム」の手首部分、前後4枚の使わないピンク色のデカールを「モビルドール ミク」頭部の髪留めに使用したのですが、この「ガンダム」の手以外の腕部を使用するという変更によってデカールが足りなくなってしまいました…。
「RG RX-78-2 ガンダム」キット付属のシールはありますが、厚みがある…下地が黒なので透ける…他のピンク色のデカールと色味が違う…ということで、そのわずか4枚のデカールのために、定価以上の値段でもう1枚購入するはめになってしまいました…。もう1枚購入すると言っても、そこらのお店には売っていません。そこでまずはネットで探し…(話が長くなるので割愛します💧)
取り付け方ですが、肩アーマーは前作「モビルドール ミク」の上腕部に取り付けるのではなく、「モビルドール ピーチ」制作時に使わなかった無改造の「モビルドール メイ」上腕部と肩上部パーツ(下画像 青矢印)を使用し、その肩上部パーツの上側をカットしたものを「ガンダム」の肩アーマー内部に取り付け、ピンを上腕部の小さな穴(下画像 赤矢印)に、はめ込んで装着しています。上腕部への取り付けは、前作と同じくコトブキヤ「M.S.G ショートパイプ」によって、はめ込んでいます。

その他に、換装前の「モビルドール ミク」の肩から手までの長さと合わせるため、手首に「HG ジムスナイパーⅡ」手首パーツを取り付けて延長し、同じ長さにしてあります。(下画像)

余談ですが、左手首の上に貼ってあるピンク色のデカール…実は後から追加でもう1枚購入した「RG RX-78-2 ガンダム」用デカールの本来、バズーカに貼るものを切り出したものなんです。最初に貼っていた、この箇所に貼る用のデカールは、うっかり爪が当たって削れてしまいました…。
もちろん予備はありませんし、さすがに3枚目を買おうという気にもならないので、ラインが太すぎたり、四角形が大きすぎたりと何度も失敗を重ねながらも、何とかデザインナイフで細かく切り出して貼ることが出来ました。極細ラインを1つと極小の四角形を2つ…0.1mmの世界です💧(所要時間は1時間強、しかも老眼…。)
・脚部

脚部は一目瞭然ですが「モビルドール ミク」の大腿部と足を残し、「HG RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」のパーツに交換しています。大腿部への取り付けは、「ガンダム」大腿部の上部ポリキャップにジョイントパーツを差し込んで接続させていますが、このパーツは今回たびたび登場する「MG 1/100 RX-78-2ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079」のビーム・サーベルを使ったものとなります。(下画像)一応、グレーで塗装しましたが、一度差し込んで抜いたら当然、色は剝げてしまいます…。
この「モビルドール ミク(メイ)」の大腿部の穴の大きさというのがなかなか厄介でして、思った以上にちょうど合う太さのパーツが見当たらず、ジャンクパーツをいくつ当てはめてみたことか分かりません…。まさかビーム・サーベルがピッタリ合うとは…これもシンデレラフィットと呼ぶのでしょうか…。
細かい部分ですが「ガンダム」大腿部、内側の面には「モビルドール ミク(メイ)」大腿部正面に入っている丸いモールドから出ているラインの終点として「HGBC K9ドッグパック」脚部のパーツを四角くカットしたものを追加しています。この部分は、エネルギーが流れる道筋を表したラインだと解釈し、その終点と分かるパーツが欲しかったということと、全くデザインが違う「モビルドール ミク(メイ)」と「ガンダム」接続部分の不自然さを少しでも和らげることが出来れば…という理由で取り付けました。この部分の役割としては、“エネルギー循環制御装置”といったところでしょうか。
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そして当初は予定していませんでしたが、全身のバランスと“ガンダムっぽさ”を出すためにも、やはり足首のアンクルガードは必要…しかし取り付けられるような箇所やパーツは一切ない…ということで、アンクルガード取り付け用の接続パーツを「HG ジム」足首パーツ+「HGBC ボールデンアームアームズ」ジョイントパーツ+プラ板+エポキシパテによって制作しました。(下画像①・➁)
今回、このアンクルガードの側面や、腕部の肘関節側面がマグネット・コーティングされたデザインとなっている「Ver.GFT」のキットを使用しましたが、こちらのキットを選んだのはデザインが好きというのもありますが、凹凸があるマグネット・コーティング前の形よりも、色の塗り分けが楽というのが大きいですね…モスク・ハン博士のおかげです。「ありがとう、データは必ず届けます。」
画像①

画像➁

・武装

今回は「初音ミク」が「ガンダム」のコスプレをしているようなイメージですので、武装は「ガンダム」の基本的な装備のみとなっております。(ツインテール上部はファンネルコンテナですが、これは外せませんので…。)上の画像にはありませんが、もちろんネクタイ先端のバルカン砲も武装の一つです。
ガンダム・シールドはランドセルの項目でも説明しましたが、ビーム・サーベルを2本取り付け可能な「RG」のパーツ…もちろん、その2本のビーム・サーベルとエフェクトパーツも「RG」の付属品、ビーム・ライフルとハイパー・バズーカは「HG Ver.GFT」のパーツを使用しています。各箇所、少しずつパーツを取られてしまった「RG RX-78-2 ガンダム」のキット…今後、残ったパーツを使う日は来るのでしょうか💧
・カラーレシピ
GSIクレオスのミスターホビーを使用。(スミ入れはタミヤエナメルカラーを使用。)
※太字は前作「HG モビルドール ミク」未使用カラー
・全体「ブルーグリーン」=浅葱色(ミスターホビー ラスキウス アウラ)+ガンダムカラー MSホワイト(少量)+スカイブルー(少量)
・全体「ブラック」=セミグロスブラック
・全体「ホワイト」=ガンダムカラー MSホワイト
・全体「ピンク」=ガンダムルブリス ピンク(ミスターホビー 水性ガンダムカラー 水星の魔女)
・体「グレー」=明灰白色(三菱系)
・各部関節・装甲内部「グレー」=ガンダムカラー MSグレージオン系
・頭部レドーム「イエロー」=黄橙色
・頭部レドームセンサー(大)=シルバー(銀)塗装後クリアーピンク
・頭部レドームセンサー(小)=シルバー(銀)
●塗装後、タミヤエナメルカラーのセミグロスブラック(エナメル溶剤で薄めたもの)で全体にスミ入れ→トップコート(半光沢)・頭部レドームセンサー2種のみトップコート後にクリアー(水性)で塗装。
・デカール
今回、追加制作した「HG Ver.GFT」及び「RG」シリーズの「RX-78-2 ガンダム」のパーツに使用したデカールは「ガンダムデカールNo.84 RG 1/144 ガンダム用」のみとなります。2枚、使いましたが…。

最後に…
今回の作品は、選択式にて「MSドール ミク RX-78-2 ガンダム ver.」にも換装可能な「モビルドール ミク」のコンパチキットであり、「モビルドール ピーチ DXセット」以来のプレミアムバンダナ限定商品となります…という設定です…。そういうわけで、パッケージ画像のカラーは青緑色のみとなっています。(この記事の下部にパッケージ画像があります。)
…というわけで「初音ミク」をモチーフとした作品も今回で最後…ではないんです。すでに次回作のコンセプトも決まっております。今回のように完全新規の作品ではありませんが「初音ミク」作品、3部作のラストを飾るものとなっています。
3部作のラストと言うからには、やはり今年のうちに締めくくりたいところ…。しかし残り10日余りしかありませんので、この記事を書き終わった、たった今からアクシズ・ショックのような奇跡を信じて制作に励みたいと思います!「サンタさん…私にサイコフレームを届けておくれー💧」
・資料
前回の作品「モビルドール ミク」と簡単に比較できる画像を用意しました。(下画像①)さらに下の画像は、前作「モビルドール ミク」改造後に、大まかに制作した今作の初期段階の画像です。(下画像➁)股間部分は「ガンダム」のパーツではなく、スカートを履いたままとなっており、足首のアンクルガードも付いていません。そして腕部も肩以外「モビルドール ミク」のままになっているため、ガンダム・シールドを装着するための接続用パーツが取り付けられています。(下画像③)けっこう時間をかけて作ったのですが…ボツです💧
画像①

画像➁

画像③

ギャラリー






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